小論文の記録

音楽ジャンルの離合集散

音楽ジャンルの分化統合は近代化を迎えて加速し、その数は膨大なものとなった。音楽は使用する楽器や、そのルーツなどの音楽的特徴でジャンル分けされる。しかし、異色の存在にポップスがある。ポップスは音楽的特徴をもたない。ただ、その時代ごとに大衆からの人気を得ている音楽と定義づけることができるのみだ。

 大衆は新しいものを好むゆえ、ポップスにおいては音楽ジャンルの分化統合が常に起こっている。また、カリスマ性をもつアーティストが一ジャンルを創り上げるということもしばしばある。音楽ジャンルの分化統合の勢いはほかのジャンルの比ではない。なぜこれほど活発であるかというと、ポップスは商業の要素が強いからだ。消費者ありきのジャンルであるため、聴衆に飽きられないために、常に新陳代謝を繰り返しているのだ。キャッチーで音楽性に乏しいと言われがちだが、常に他ジャンルの要素を取り込み続けている音楽文化の先端であり、その上、音楽業界全体を活性化させていると言えるだろう。

 聴衆に受けるキャッチーさを土台に、他ジャンルとの統合がされたポップスはさらに分化し、新しいジャンルが生まれることもある。しかし、そのようなジャンルは時が過ぎると忘れ去られてしまうものが多いように思われる。流動的な「今」の聴衆を常に惹きつけ続けるのは難しく、またポップス時代からの古い聴衆も歳をとり変化するから、彼らと共に変化し衰えるのは栄枯盛衰、必然であろう。しかし、アイドルのように確固とした地位を築き上げたものもある。

 音楽ジャンルの離合集散は、聴衆がそのスピードを加速させる。聴衆が居る限りポップスは最先端であり、面白い。私は、その進化を、最先端を見守っていきたい。音楽は、聴く人が居る限り、進歩し続けるのだ。